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自主トレクローズアップ!

広島・菊池「ゴールデングラブは絶対譲れない」

 

今季は「スキップ」のシーズンへ


“ホップ・ステップ・ジャンプ”

 広島菊池涼介が見せたプロでの3年間の成長はまさにコレ。そして新たな1年を問われて答えた。

「スキップです」

 2015年を躍動のシーズンにする自信と自覚がにじむ。

 1月8日、伊豆・修善寺で行う自主トレを公開した。メンバーは昨オフ、テレビ番組のロケでグアムへ同行してからすっかり意気投合し、「アニキ」と慕う久本祐一をリーダーに、先発定着が期待される4年目左腕・戸田隆矢、初の一軍出場を目指す同じく4年目の土生翔平ら。菊池にとっては2年連続の伊豆での自主トレで、これまで以上に本気で優勝を目指すシーズンへの準備を進める。

▲伊豆・修善寺で順調に自主トレを進める菊池。優勝に向けて意気込みは高い



 今季のターゲットは3年連続のゴールデングラブ賞だ。「それは絶対譲れない。エラーもしたくない」とより高いプライドを持って臨む。「記録のワンツースリーを独占したい」と語るのは2年連続で更新中のシーズン補殺記録。13年は528、14年は535補殺をマークした。12球団一と言われる守備範囲をさらに広げ、13年に19、14年に12あった失策をゼロに。黒田博樹が復帰し、厚みが増す投手陣を守備面でサポートする。

 また、走塁面での向上心も忘れない。昨季は自己最多の23盗塁をマークしたが、「超えたい」と語っていたチームメートで13年の盗塁王・丸佳浩は26盗塁。またも同学年のライバルの後塵を拝した。「焦って失敗が増えるのはよくないけど」と慎重な姿勢ながら視野に入れるのは30盗塁だ。

 ともにリーグ2位の打率.325、188安打の打撃にも期待は大きいが、「去年はたまたま。率もホームランも興味ない。バッティングは売りにしていないんです」と、らしさ全開。それでも、「チームとしては優勝。丸と2人で引っ張っていく。そのためには結果を出さないと」と覚悟十分。広島24年ぶりのリーグ優勝に向け、心も体も順調に調整を続けている。
写真=佐藤博
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