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自主トレクローズアップ!

オリックス・糸井「ホームランをバーンと増やしたい」

 

超人・糸井が本格始動へ


 2015年、糸井嘉男が人生初の主将を務める。と言っても、オリックスからの正式発表はまだで、これは本人が契約更改の席で、うっかり口をすべらしてしまったことから発覚したこと。糸井節炸裂で、今季もファンを楽しませてくれそうだ。

 さて、その糸井が主将としての決意を胸に、新シーズンに向け本格的に始動した。会場となったのは昨年と同じく静岡・浜松市民球場。自主トレを公開した7日は、今成亮太(阪神)、柳田悠岐(ソフトバンク)ら8選手も参加し、ランニングを中心としたフィジカルトレーニング、打撃練習など、計6時間にわたってじっくりと汗を流した。

▲阪神・今成、ソフトバンク・柳田らとともに浜松で自主トレを行った



 昨季はシーズン終盤までソフトバンクと優勝争いを演じた。「10.2決戦」に敗れ、目の前で優勝を決められた悔しさは忘れていない。長丁場のリーグ戦、慣れない優勝争いに、終盤はレギュラー陣の疲れが目立ち、自身も満身創痍の状態だった。一から鍛え直し“今年こそは”の気持ちも強いはずだ。年末まで痛めたヒザの治療に専念したという糸井は、「まだ怖いけど、だいぶ良くなった。下半身をいじめたい」と、この自主トレでは下半身を重点的に鍛えた。

 昨季は140試合に出場して、502打数、166安打、19本塁打、81打点、31盗塁、打率.331でキャリアハイの成績をマークし、自身初となる首位打者、最高出塁率のタイトルを獲得。ベテランの域に達しながら、まだまだ可能性を感じさせる活躍ぶりだった。その超人・糸井が今季、個人的に目指すのは、昨季果たせなかったトリプルスリー。「ホームランをバーンと増やしたい」と30本に届かなかった本塁打量産を狙う。

▲今季も目指すはトリプルスリー。精力的にバットを振った



 チームはオフに中島裕之(元アスレチックス2A)、小谷野栄一(元日本ハム)、バリントン(元広島)、ブランコ(元DeNA)を獲得。エース・金子千尋も残留を宣言し、舞台は整った。「少しでもレベルアップしてシーズンに挑みたい。今年は頂点に立つ」と、新主将は燃えている。
写真=齋藤豊
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