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球春到来!2015キャンプフラッシュ

吉見一起 竜のエースが復活ロードを邁進中

 

連日の投げ込みで猛アピール


写真=大賀章好

 今年のチームの命運を握る右腕が、完全復活へ順調にステップを踏んでいる。

 08年から12年までの5年間に計69勝を挙げ、数々の栄光を中日にもたらしてきたエース・吉見一起。しかし13年のシーズン途中に右ヒジのトミー・ジョン手術を受け、以降2年間は計1勝と不本意な成績に甘んじてきた。

 だが、今季は目の色が違う。自ら志願して一軍スタートとなった今キャンプでは初日から計50球を投げ込み、「今年のキャンプは楽しみ」と序盤から順調な回復ぶりを披露した。



 実戦形式の練習が盛り込まれ始めた第3クールではさらにエンジン全開。2月10日に85球、11日に155球をブルペンで投じると、初めて打撃投手として登板した13日のフリー打撃では和田一浩谷繁元信兼任監督に計62球を投じ、その後のブルペンでも150球の熱投。右ヒジの不安を一蹴した。「悩まずに気持ち良くやることができている」と吉見。その球筋を間近で見た谷繁兼任監督も「いいんじゃないでしょうか」と手応えを得た様子だ。

 昨年のチームは山井大介がリーグ最多タイの13勝。大野雄大が10勝を挙げたものの、規定投球回到達者はこの2人のみ。先発投手の不振が28年ぶりの2年連続Bクラスという屈辱に結びついた。

 もちろん、2年間貢献できていない吉見自身も、その責任を痛感していることだろう。エースが見据えているのは3月27日の阪神戦(京セラドーム)。開幕マウンドを、華々しい復活の第一歩とするつもりだ。
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