7月28日に本拠地・ナゴヤドームの阪神戦でNPB史上最多の3018試合出場を果たした。前記録保持者の野村克也が1980年に引退して以来、35年ぶりとなる快挙だった。 写真=前島進、BBM 大記録の原点
キャッチャーは一度定位置をつかんでしまえば、長く主力を張れるポジションだ――。
もはや球界の定説となっている言葉だが、NPBの通算出場試合数ランキングを眺めていると、少し首をかしげたくなってくる。
上位30傑の中で、捕手を専門としていたのはたったの3人。2379試合で歴代13位の
伊東勤(元
西武、現
ロッテ監督)、3017試合で歴代2位の野村克也(元南海ほか)、そして3018の数字とともに
谷繁元信中日監督兼選手の名前がトップに刻まれている。
確かに捕手という専門職は簡単に変わりが見つからないポジションではあるが、だからといって競争が穏やかなわけではない。各チームとも7、8人程度の選手が正捕手の座を争うわけだから、常に一軍で先発マスクをかぶるのは難しい。
しかし谷繁はまだシーズン途中ではあるが、27年間で3018試合に出場している。平均すれば年間111.8試合。戦うべきはライバルだけではない。ケガや加齢に伴う肉体の衰えをはね返し、これだけの数字を残したのは驚異的と言うしかない。
「(数字の)重みに関しては、皆さんが評価すること。自分では評価できない。自分では、3018回も試合によく出てきたなという思いです。一番は野球が好きなこと。好きななかで・・・
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