週刊ベースボールONLINE

“プレミア12” 初制覇への戦い

DeNA・山崎康晃 侍の守護神へ「またあのユニフォームを」

 

150キロのキレのある真っすぐと伝家の宝刀ツーシームを武器にハマの守護神が新人セーブ記録を25年ぶりに塗り替えた。今季の新人王候補でもある右腕は、侍ジャパンのクローザーを狙う。
写真=大泉謙也

新人セーブ記録を更新した8月20日のヤクルト戦。先制弾を放った白崎[左]と2勝目を挙げた同級生、石田[右]とお立ち台に上がった



 ツーシームで空振りが奪えなくなっていた。シーズン前半には、面白いように三振を積み重ねた決め球が、オールスター明けごろから相手打者に対応され始めた。以前は空振りが取れていたボールの軌道でもファウルにされたり、時には初球からツーシームを狙われる場面もあった。

 新人最多セーブ記録に王手をかけた8月18日からのヤクルト3連戦(横浜)。初戦の9回にマウンドに上がった。二死一塁で迎えるは雄平。「サインは真っすぐでしたが、雄平さんに考えさせるために首を振った」とわざと2度首を振り、149キロの真っすぐで空振り三振。ツーシーム1本に頼らない柔軟な投球で、1990年の与田剛(中日)の新人セーブ記録「31」に並んだ。

 同じ亜大出身の先輩が持つ記録を更新する機会は、すぐにやってきた。ヤクルト3連戦の3戦目、2対1の9回に登板し、1回を2奪三振含む三者凡退に抑え32セーブ目、25年ぶりに記録を塗り替えた。二死からはスタンドから沸き起こった「ヤスアキ!」のコールを背に、最後の打者・中村悠平を遊ゴロに打ち取った。

「あまり数字にこだわりはありませんが・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング