侍ジャパン初選出となった昨年秋の日米野球でセンセーショナルなピッチングを披露し、小久保裕紀代表監督の信頼を勝ち取った則本昂大。シーズンでは苦しい戦いが続いているが、この男の力はプレミア12初制覇には欠かせない。自他ともに認める負けず嫌いな肝っ玉右腕が、その剛腕で再び世界を驚かせる。 勝ち星こそつかなかったが、気迫にあふれ、気持ちが前面にあふれ出た投げっぷり。これぞ、則本昂大と言えるピッチングだった。8月25日の
オリックス戦(京セラドーム)。1回二死から
糸井嘉男に浴びた右越え13号ソロの“スミ1”でチームは0対1の敗戦。「1球にやられた。
金子千尋さん相手に追いかける展開にしてしまった」と唇を噛んだ。
ここまで7勝10敗と苦闘が続いている。過去2年は2年連続で2ケタ勝利(15勝、14勝)をマークし、昨シーズンは最多奪三振(204)のタイトルを手にした。紛れもなく日本球界を代表する投手へと一気に駆け上がり、その力は日本代表でも発揮された。
衝撃を与えたのは昨秋に行われた日米野球。第3戦で先発した則本は5回をパーフェクト。「人生最高のピッチングができた」と自画自賛の快投で封じ込めた。
西勇輝、
牧田和久、
西野勇士が無安打無失点のバトンを引き継ぎ、日米野球史上初となる継投でのノーヒットノーランの快挙を達成した。
「正直いって多くの野球ファンはどうしても・・・
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