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9/25〜27 阪神x広島3連戦

緊急提言!阪神が苦手広島を退けるためには

 

激しい争いを繰り広げているセ・リーグ。その中で阪神は苦手の広島と残り7試合で4試合も残している。まずは、25日(金)から始まる3連戦。ここを打ち砕かなければAクラスさえ危なくなってくる。さあ、どう戦う!?

写真=BBM



強力先発陣に翻ろうされ後半戦は鯉の四番に……


 深刻な“コイ患い”が猛虎に暗い影を落としている。今季は広島との直接対決で7勝12敗2分と黒星が先行し、07年以来8年ぶりのシーズン負け越しが決まった。特に8月下旬以降は1勝5敗1分。優勝争いから脱落した要因となっている。

「もうここまで来たら、相手がどうとかは関係ない。エース級の投手と当たっても、一戦必勝、一発勝負という気持ちでやっていかないといけない」。和田豊監督は必死に前を向いているが、赤ヘル軍団の存在が、シーズン終盤の鬼門となっていることは間違いない。

 相性の悪さが如実に表れたのは、9月13日の広島戦(甲子園)だった。打線は広島の先発・前田健太に7回まで2安打無失点に抑え込まれ、今季15度目の完封負けを喫した。前半戦に一度も対戦のなかった広島のエースに、この3週間で3戦全敗、対戦防御率0.41と手も足も出ない状況が続いている。

「みんな頑張っている。打てないのは俺の責任」と関川浩一打撃コーチは自虐的に振り返ったが、気になるのは頼みの両助っ人が、ブレーキとなっている点だ。

 ここまで前田と対戦した3試合で、マートンは11打数1安打、ゴメスは11打数2安打とほぼ完ぺきに抑え込まれている。さらに、大和が6打数無安打、梅野隆太郎が6打数1安打とGM砲を含めた右打者がマエケンに苦戦を強いられているのだ。

「外角のスライダーをきっちり見極めていかないと、攻略は難しい。ただ、簡単じゃない。どこの球団も苦戦している」

 関川打撃コーチはそう解説する。鳥谷敬今成亮太がともに9打数3安打、伊藤隼太が11打数3安打と善戦しているだけに、次回対戦では左打者を並べるのも手ではないか。二塁・坂克彦、中堅・柴田講平田上健一らの布陣を敷けば、前田対策の打線が組める。

 またジョンソンにも0勝2敗、防御率0.67。黒田博樹には防御率3.00と善戦しているように見えるが、0勝3敗と黒星をつけられていない。強力先発陣を打ち崩さなければ、リーグ制覇は遠のいてしまう。

 先発3本柱が天敵となっている中、打者ではエルドレッドに翻ろうされている。特に8月下旬からの7試合で5本塁打を被弾。和田監督も同じ過ちを繰り返すバッテリーに頭を痛めているのだ。

「エルドレッド1人にやられている。ずっと同じやられ方をしているしね」

 助っ人砲に浴びた5発中、4本がソロ本塁打。三番・新井貴浩の打撃が下降気味で、五番も鈴木誠也松山竜平ら日替わりの起用が続いている。クリーンアップの両脇が固まらない状況だけに、無理な勝負を避けるのが最善の策だ。

「試合の点差やイニングなど状況にもよるが・・・

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