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プレミア12総力特集
中田翔 驚異の勝負強さを誇る頼れる主砲

 

写真=小山真司

稲葉コーチとの再会から状況が好転


 グループリーグのMVPを挙げるとすれば、中田翔を置いてほかにはいない。全5試合すべてに先発出場し、19打数10安打2本塁打13打点、もう手がつけられない、といった状況だ。ただ、この姿を11月2日の代表招集時には想像することができなかった。なぜなら当時は不調の、さらに底。集合直前まで千葉・鎌ケ谷のファイターズ二軍施設で調整していたが、「スイングが鈍い」などのネガティブな発言も目立った。

これにはチーム立ち上げ以降、不動の四番に起用してきた小久保裕紀監督も「中田が弱気な発言を繰り返している」と心配。ただし、代表合流後、「僕の打撃のことを一番知っている存在」(中田)と信頼を置く稲葉篤紀コーチとの再会で、すべてが好転する。

「お前が思っているほど悪くない。打つときにボールに顔が近づき過ぎている。打球は自然と上がるから、上げようとするな」などのアドバイスを受けると、3日の練習初日から志願の居残り特打。感触を確かめ、「自分のスイングができました」と、明るい表情を取り戻した・・・

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