時計の針が午後4時を指したころ、ほんの少し前まで
巨人の一軍選手たちが汗を流していた木の花ドーム(室内練習場)に、背番号3ケタの選手たちが姿を見せた。宮崎春季キャンプ(KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園)初日のこと。この日は、朝から冷たい雨が降るあいにくの天気だったが、それでも
高橋由伸新監督、14日間の臨時コーチ就任が決まった
松井秀喜氏をひと目見ようと多くのファンが会場を訪れていた。
しかし、一軍選手がすべてのメニューを消化、指揮官に加え、松井コーチも会場を後にするとファンも帰途に。少し前までの賑わいがウソのように静まり返ったドームにやってきたのは、今季より新設された三軍の育成投手たちだった。
悪天候のため、同じく二軍、三軍も球場を使用することが叶わず。もう1つある室内練習場を午前中は二軍が優先的に使用。このため彼ら三軍はキャンプをウエート・トレーニング室で開始しなければならなかったこともあり、一軍終了後の施設を利用しようとやってきたわけだ。
阿波野秀幸三軍投手コーチに連れられた育成投手たちは、一軍ブルペンで並んでシャドーピッチング(写真)など、約1時間、みっちりと汗を流し、また別の施設へと移動していった。三軍はシーズン中も72試合以上で遠征が組まれている(二軍が本拠地施設を使用するため)ジプシー軍団。らしいキャンプ初日だったのではないか。(巨人担当S)