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2016キャンプ特集
キャンプ取材現場から 第2回「巨人、三軍始動」

 


 時計の針が午後4時を指したころ、ほんの少し前まで巨人の一軍選手たちが汗を流していた木の花ドーム(室内練習場)に、背番号3ケタの選手たちが姿を見せた。宮崎春季キャンプ(KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園)初日のこと。この日は、朝から冷たい雨が降るあいにくの天気だったが、それでも高橋由伸新監督、14日間の臨時コーチ就任が決まった松井秀喜氏をひと目見ようと多くのファンが会場を訪れていた。

 しかし、一軍選手がすべてのメニューを消化、指揮官に加え、松井コーチも会場を後にするとファンも帰途に。少し前までの賑わいがウソのように静まり返ったドームにやってきたのは、今季より新設された三軍の育成投手たちだった。

 悪天候のため、同じく二軍、三軍も球場を使用することが叶わず。もう1つある室内練習場を午前中は二軍が優先的に使用。このため彼ら三軍はキャンプをウエート・トレーニング室で開始しなければならなかったこともあり、一軍終了後の施設を利用しようとやってきたわけだ。

 阿波野秀幸三軍投手コーチに連れられた育成投手たちは、一軍ブルペンで並んでシャドーピッチング(写真)など、約1時間、みっちりと汗を流し、また別の施設へと移動していった。三軍はシーズン中も72試合以上で遠征が組まれている(二軍が本拠地施設を使用するため)ジプシー軍団。らしいキャンプ初日だったのではないか。(巨人担当S)
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