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2016キャンプ特集
キャンプ取材現場から 第4回「ヤクルト・坂口智隆 もう一度輝くために」

 


 新天地でシーズンをスタートさせた坂口智隆は、「アピールしないといけない立場なので走攻守すべてでレベルアップが必要」と語りコーチ陣と話し込む姿が多く見られる。

 初日には福地寿樹外野守備・走塁コーチからゴロを取る際のグラブの使い方を教わり、その後も守備や走塁について長く話し込んでいた。福地コーチは「まだ自分の軸となる部分がないようだし、本人も基本をもう1回やりたいと言っているから、このキャンプ中にやっていこうという話をした」とその貪欲な姿に少し驚いていた。

 それもそのはず。過去には最多安打に輝き、ゴールデン・グラブ賞も4度獲得している実績十分な選手なのだから。だが、近年の成績は下降線をたどっており、もう一度生まれ変わろうとしているのだ。

 また、福地コーチは「外野手は守備力のほかにもうひとつ抜けたものがないといけない」と言う。外野手のライバルである比屋根渉上田剛史は俊足が武器で、一度塁に出れば果敢に次塁を狙う選手。坂口もこれまで以上に盗塁への意識を高め、その上で打撃をアピールしなければその戦いを勝ち抜くことはできない。

 第2クール初日の2月6日、全体練習後に三木肇ヘッド兼内野守備・走塁コーチとマンツーマンで盗塁のスタートの練習をしていた坂口。内容については「僕だけが分かっていればいいことなので」と企業秘密だが、このキャンプの成果はペナントレースが開幕し、塁に出たとき見られるはずだ。坂口のスタートにぜひ注目してほしい。(ヤクルト担当CA)
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