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2016キャンプ特集
キャンプ取材現場から 第6回「公式戦よりも面白い!? ソフトバンク圧巻のシート打撃」

 

 2月11日、ソフトバンクが初めてシート打撃を行った。狙いは今季から採用される捕手のブロック禁止のルールの確認。一死三塁、一死二塁をメーンに、本塁クロスプレーの状況を多くつくり出した。途中、プレーを中断し、審判団と工藤公康監督や鳥越裕介内野守備走塁コーチが確認を行う場面も。最初の実戦機会で新ルールの理解を徹底した。

 それにしてもである。マウンドに上がる投手、打席に立つ打者にとってはアピールの場であることには変わりない。岩嵜翔が147キロを投じれば、中村晃が初打席で右中間への今季チーム第1号本塁打。「筋力が上がっていることを実感している」と納得の一打だった。

 打者の仕上がりの早さを感じさせ、上林誠知、斐紹も快音を残し、川島慶三本多雄一高田知季も満員の観客から喝さいを浴びた。最も沸いたのは今宮健太の華麗な守備。前進守備から鶴岡の強烈なセンター返しをセカンドベース付近で横っ飛びキャッチ。そのとき聞こえてきた観衆の声にうなずくしかなかった。「この方が公式戦よりおもしろいっちゃね」。内川聖一柳田悠岐はこの場にいなかったのに、である。今年もソフトバンク、強いです。(ソフトバンク担当H)
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