2月11日、
ソフトバンクが初めてシート打撃を行った。狙いは今季から採用される捕手のブロック禁止のルールの確認。一死三塁、一死二塁をメーンに、本塁クロスプレーの状況を多くつくり出した。途中、プレーを中断し、審判団と
工藤公康監督や
鳥越裕介内野守備走塁コーチが確認を行う場面も。最初の実戦機会で新ルールの理解を徹底した。
それにしてもである。マウンドに上がる投手、打席に立つ打者にとってはアピールの場であることには変わりない。
岩嵜翔が147キロを投じれば、
中村晃が初打席で右中間への今季チーム第1号本塁打。「筋力が上がっていることを実感している」と納得の一打だった。
打者の仕上がりの早さを感じさせ、
上林誠知、斐紹も快音を残し、
川島慶三、
本多雄一、
高田知季も満員の観客から喝さいを浴びた。最も沸いたのは
今宮健太の華麗な守備。前進守備から鶴岡の強烈なセンター返しをセカンドベース付近で横っ飛びキャッチ。そのとき聞こえてきた観衆の声にうなずくしかなかった。「この方が公式戦よりおもしろいっちゃね」。
内川聖一、
柳田悠岐はこの場にいなかったのに、である。今年もソフトバンク、強いです。(ソフトバンク担当H)