各メディアでは、覚せい剤所持で逮捕された
清原和博容疑者について、事件のみではなく、現役時代のエピソードをさまざまに報じ、憶測も交えながら“転落”の背景を探っている。
幾多の記事は、負のフィルターをかけ、事実を完全に曲解した記事も多いが、実際、
西武での若手時代を除けば、いつも無愛想で、小誌の歴代編集者にも清原に「どけ!」とか「ボケ!」とか言われた者は複数いる。プレーヤーとしての実績はリスペクトしつつも、決してほめられた行状の選手でなかったことは確かだ。
お気づきとは思うが、今回の逮捕の後、小誌では第一報をのぞき、社外の筆者のコラム以外で清原の事件について触れていない。引退後の話と思っていたし、あまりに闇が深く、野球専門誌として、この問題をどう扱っていいのか迷っていたからでもある。
ただ、本当かどうかは分からないが、現役時代からの薬物使用が示唆されたことで、あらためて清原和博という選手について考え、われわれなりのスタンスで、この問題を扱う必要性を感じた。
今週号から何回かに分け、清原和博というプレーヤーがどのような足跡を残してきたか振り返りながら、当時、清原の近くにいた関係者や識者たちの見方、今後についての意見、さらに球界と薬物の関係などを検証していく短期連載をスタートする。
ただ、漠然とした書き方で申し訳ないが、企画の軸が「批判」になるのか、「再生への思い」になるのかは、さまざまな人の考えを聞きながら一緒に考えていきたいと思っている。
今回はまず、清原の西武時代のコーチ、
伊原春樹氏へのインタビュー、そしてPL学園高時代の活躍を振り返ってみたい。
清原の西武時代のコーチ、伊原春樹氏へのインタビュー、そしてPL学園高時代の活躍は、2月24日(水)発売の週刊ベースボール本誌、もしくは週刊ベースボールONLINE(公開は2月25日、26日)にてお読みください。 文=編集長・井口英規