週刊ベースボールONLINE

春季キャンプ現地レポ
日本ハム・サバイバルレースはさらに激化へ

 

@アメリカ・アリゾナ州ピオリア・ピオリア・スポーツコンプレックス(一次)&沖縄県名護市・名護市営球場(二次)、写真=毛受亮介、高原由佳

29年ぶりの海外キャンプは収穫多き日々となった。写真は最終日のパドレススタッフも交えての全員での手締め1シーン



 夢のような光景だった。ふかふかで青々とした天然芝と、まばゆい日差し。壮大なスケールの練習フィールドがあって、最新のウエート機器がズラリと並ぶ。メジャー通算歴代2位、601セーブのトレバー・ホフマンがミーティングで話をし、現役監督のアンディ・グリーン監督が練習を見ている。栗山英樹監督はアリゾナキャンプの総括を問われ、「『ベースボールに感謝』です」と話した。29年ぶりとなる海外キャンプで、選手たちは貴重な経験を積んだ。

 アリゾナキャンプに踏み切る上で不安だったのが「長距離移動」と「食事」の問題だった。選手たちに野球へ集中してもらうために、球団関係者は不安解消へ奔走した。通常、日本からフェニックスへの直行便は飛んでいないため、チャーター機を準備。乗り継ぎのわずわらしさを解消するだけでなく、選手はビジネスクラス以上のゆったりとした座席でフライトのストレスを軽減した。特に帰国便はホテルから出発したバスがそのまま空港敷地内に進入していき、航空機に横付け。「ドアtoドア」で飛行機に乗り込む特別待遇。出発時間も深夜で、日本の朝に到着するように考え抜かれた末の時間設定だった。

若手中心の編成となった今回のアリゾナキャンプ。特に野手陣は一軍生き残りに向けてシ烈な争いが繰り広げられた



 食事もロサンゼルスの日本食店から料理人が駆けつけ、毎日食事を提供。ある日の谷口雄也は「本当においしいですよ。今日はヒレカツがありました」。別の日には大嶋匠が「なんと・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング