今季は星野監督とフロントの功績が大、田中が力を出せるチームにした
楽天がいい感じで走ってますねえ。7月9日の
日本ハム戦[東京ドーム]で田中マー君が完封で開幕12連勝(5対0)。ゴツイ投手になったものです。
田中は、これで昨年から16連勝。40イニング無失点。16連勝は歴代4番目の記録。トップは
松田清さん(
巨人)と
稲尾和久(西鉄)の20連勝(稲尾は57年の1シーズンで達成)。40イニング無失点はパ・リーグ歴代4位で、トップは
杉浦忠さん(南海)で54回2/3。
杉浦さんや稲尾の名前を引っ張り出すのですから、田中は大したピッチャーになったんですよ。ストレートとスライダーのワンパターンにカーブが加わったことで投球の幅が広がった、というより、自分でピッチングが面白くなったんじゃないかな。「いつもゼロに抑えるつもりで投げている」というセリフもいいですよねえ。
9日現在で楽天は43勝31敗で首位。貯金12。田中は、この貯金分をそっくり稼いでいるのだから、まさにエースです。エースがいくら勝ってもチームは低迷というのは、過去ナンボでもありました。いい例が61年の西鉄で、稲尾がプロ野球史上最多タイの42勝をマークしてもチームは3位(稲尾についてはあとで書きます)。むしろこういう例の方が多いんじゃないですか。
中日の
権藤博投手は61、62年と連続30勝以上しましたがチームは3位と2位。
エースが勝ってチームもVペースというのは、チームの・・・
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