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森岡良介内野手・課題を克服し、真のチームリーダへ

 



 新選手会長となり新たな背番号「10」を身に付け、今シーズンの開幕を迎えた森岡良介。昨季最下位に沈んだチームを盛り上げようと、キャンプやオープン戦から、ひときわ大きな声を出し、一心不乱に練習に打ち込む姿を見せてきた。ここまでの打撃成績は、打率.283、30打点(9月25日現在)。ここ数年の打率を大きく上回り、キャリアハイの打点を挙げるなど、打撃面では見事にチームをけん引している。「前半戦はバッティングの内容がすごく良かった」と語るとおり、今季初スタメンの4月4日の阪神戦(神宮)では先制タイムリーを含む猛打賞。6月8日の西武戦(神宮)での3安打3打点など、前半戦はその数字以上に試合を決める活躍が印象に残った。

 後半戦に入り、やや苦戦しているものの「相手の攻め方が変わってきたし、バットの軌道が遅れてきている」と要因を分析し、「そこを修正しながらやっている」と改善に余念がない。真中チーフ打撃コーチは「若い選手への声掛けや指導など、気配りも出来ているし、打撃面でもチームを引っ張っている。十分な働きを見せていると思うよ」と“合格点”を与えている。

 だが、課題としているのは守備だ。打球を処理する際にグラブをやや寝かせたまま捕球にいく傾向があるという。「投手の足を引っ張ることが多かった」と本人も認めるように、失策数以上に大事な場面でのエラーが目立ったのも事実だ。「もう少し危機感を持ってやらないといけない。技術力アップのためには、ノックの数をたくさん受けるしかない」と早出などでの猛練習に励む。攻守両面にわたる真のチームリーダーを目指し、雪辱を誓う。
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