若手台頭が望まれるチームに希望の光を感じさせる。
横田慎太郎が来シーズンの外野のポジション争いに参戦する。
「そのためにはこのオフは休まずにトレーニングを続けようと思っています。ケガのない強い体を作らなければいけないということです」
シーズンオフの無休を宣言した横田は、10月に腰痛で実戦から離れた。一軍でプレーするために強じんなボディーを作って一気に定位置を狙いたいところだ。
今秋は「1日限定」で一軍練習に合流。和田監督からは「ホームラン打者の軌道。ひょっとして(
オリックス)糸井のような選手になるかも」と高い潜在能力を認められた。
今季、鹿児島実高からドラフト2位で
阪神入り。高校時代は1年秋から「四番」に座った。通算29本塁打。父親の真之氏は
ロッテなどで外野手として渋い存在として活躍した。
1年目の今シーズンはウエスタン・リーグで79試合に出場し、6本塁打、23打点、打率.225の成績。引っ張るだけでなく、左右に打ち分けるバッティングが持ち味で有望株をアピールした。
特に、8月31日の対
中日戦(姫路)では、1試合3本塁打をマークして長打力を印象づけた。
マートン、福留らベテランを脅かすような存在になる可能性を秘めたバッティングは魅力的だ。
この1年間で体重は8キロ増の93キロとなりたくましくなった。「腰痛でフェ
ニックス・リーグにも行けず悔しい思いをした。でも体を鍛え直して1日も早く一軍に上がってプレーしたい」
高卒ルーキーの若虎が2年目の飛躍を狙っている。