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堂林翔太内野手・三塁のレギュラー獲りへ不退転の決意

 



 家庭を持ち、覚悟は一段と強まった。堂林翔太はTBS・枡田絵理奈アナウンサーとの年内結婚を発表。キャンプでつかんだ確かな手応えとともに、15年シーズンに臨む。「結婚すれば、よくも悪くも言われる。覚悟しています」と、レギュラー奪取に燃える。

 今季は5月8日に右手薬指を骨折し、約2カ月に及ぶリハビリを行うなど、一軍に定着した12年以降で最少となる出場93試合、70安打に終わった。離脱もあったとはいえ、打率.246、8本塁打に満足しているはずがない。そのスター性が先行しがちだが、元来の練習の虫だ。来季に懸ける意気込みは相当なものがある。

 秋季キャンプではフォームの修正に着手した。求めたのはバランスの良いフォーム。足をやや上げ、上体を起こし気味にするなどして形を作っていった。「いろんな人にいろんなことを言われる中で、自分でうまくかみ合わせながらです」。11月7日に行われた紅白戦で本塁打を放つと、18日の紅白戦では2安打3打点の活躍。いずれも堂林特有の右方向への伸びる打球だった。

「最後の方は手応えのある打撃ができていた。納得できる練習ができたのかなと思います。モヤモヤ感はあまりないです。これでいくという感じです」

 今季、終盤は右翼での出場も多かったが、来季は三塁一本勝負で挑む。新加入の新井や、新外国人のグスマン、伸び盛りの鈴木誠らライバルがひしめく。だが「結果を残した方が当たり前に使われる」と口にするように、自信がある。真芯に当たれば軽々スタンドインする力は誰もが認めるところ。野球選手としても、一家の長としても、負けるわけにはいかない。
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