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島内宏明外野手・定位置争いを制して飛躍の1年に

 



 シ烈な外野手戦争に殴り込みをかける。4年目を迎える島内宏明。昨季は一昨年9月に左肩を負傷した影響で開幕二軍スタート。だが、8月以降は中堅のレギュラーに定着。9月20日の日本ハム戦(コボスタ宮城)でサヨナラ打を放つなど、飛躍のきっかけはつかんだ。

 優勝した13年シーズンは97試合に出場し打率.284、6本塁打、38打点。「恐怖の九番打者」として貢献した。昨季は打率.242と成績を落としたが、大谷(日本ハム)から一発を放つなどパンチ力は健在。年間通してレギュラーに定着する力は秘めている。

 今季からベテランの松井稼が外野に転向することで、定位置争いは激しさを増す。昨季142 試合に出場し、レギュラーの座をつかんだ岡島、復活を期す聖澤、10年目の飛躍を期す枡田。定位置獲りは容易ではないが「自分の中では気持ちは変わらない。できることをやっていきたい」ときっぱり。平常心でキャンプに臨むつもりでいる。

 発奮材料もできた。今月5日に22歳の一般女性と入籍。「来年の結婚1周年記念日には『2015年は良い年だったね』と妻と言い合えるように」と目の色を変えた。また、母校の星陵高が全国高校サッカー選手権で優勝。「僕もこれを励みに、優勝に貢献できるよう頑張ります」と後輩たちにパワーをもらった。

 年始早々からおめでたい話題に囲まれた背番号35。大久保監督は「レギュラー争いに加わってくれたら面白くなる」と期待を寄せている。指揮官は守り重視を公言しており、まずは守備でのアピールが求められる。冷静に、そして熱くレギュラーの座を奪い取る。
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