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大和外野手・打撃力アップでベストナインも視野に

 



 大和のタイトル獲得、特にベストナインはどこまで打力アップを図れるかにかかっている。現状でいけば「二番・センター」に落ち着きそうだが、「打てるつなぎ役」に変身すればタイトル奪取はグンと近づく。

「バッティングが課題であることは自分でも分かっています。できることを一生懸命やって、なんとか打力を上げていきたいと思っています」

 和田監督も大和の成長ぶりを認めながら「守りでの貢献度は高い。しかし、もう少し出塁率を上げないと。もっと相手から嫌がられるバッターになってほしい」と注文をつける。

 昨シーズンは3年連続100試合を超える121試合に出場した(打率.264)。出塁率の.318は、規定打席到達打者27人中25位という貧打ぶりだった。それだけに大和の打力アップはチームが優勝するための絶対条件になる。

 そこで昨秋キャンプから右足に重心を置いたバッティングに取り組んでいる。リーグ最多50犠打に加えてシュアな打撃をマスターすれば、大和の「二番」固定は心強い。

 もっとも守備力には元来定評があるし、阪神の外野手では08年赤星(憲広)以来となるゴールデングラブ賞受賞ですっかり自信をつけた。本人も「今年もまたセンターでゴールデングラブ賞を取りたい」と、さらに飛躍を狙うシーズンになる。

 鳥谷の海外移籍による去就によってショートのポジションに就く可能性もあったが、今季もセンターは変わらない。打って、走って、守っての3拍子がそろったとき、大和はタイトル争いの常連にのし上がるはずだ。
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