週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

堂上剛裕外野手(育成)・誰よりも破壊力を持つ男

 



 原監督が「今現在では、一番光っているのでは」と高く評価するのが、堂上剛裕だ。ここまでアピールを続けているが、堂上は「毎日、一日ずつ頑張るだけ」と冷静に毎日を過ごしている。

 中日を戦力外となり、今季から育成契約で巨人のユニフォームに袖を通した。その打撃力を高く買われ、キャンプは一軍スタート。序盤から存在感を見せてきた。フリー打撃では豪快なサク越えを披露し、2月7日には打撃投手を務めた西村から右中間に一発を放った。「打球の(どこに飛んだかという)結果は気にせず、自分のポイントで打てた」と本人は淡々としているが、その打球を見守った指揮官は「すごかったね」と満足顔。

 実戦に入っても、結果を残している。13日の紅白戦では4安打4打点の固め打ち。「アピールできているかどうか分からないが、結果として出てくれて良かった」と少しだけ表情を緩めた。結局、宮崎で行われた紅白戦3試合では11打数6安打と大活躍。当然、沖縄キャンプの一軍メンバーにも選ばれ、18日に行われた対外試合の初戦、韓国・サムスンとの練習試合では豪快にチーム第1号。7回に中越え左に2ランを放ち「いい形で飛んだ。思い切り振った結果が、今日は良かった」と納得の表情を見せた。守っては外野が本職だが、幅を広げようと一塁の守備にも取り組んでいる。「普通に守れるようにしたい」と意欲的だ。

 これまでの結果から、支配下登録も近いように思われるが、堂上の気持ちにブレはない。「何とか入団できたので(チームの)力になりたいという強い気持ち。今後もしっかり振っていきたい」と必死に日々を過ごしていく。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング