ますます三塁手争いはシ烈になってきた。
今成亮太にとっても地固めをするチャンスだが、和田監督が「何も決まっていない」というように、だれが定位置をもぎ取るのか先行きは不透明だ。
日本ハムから移籍して4年目のシーズンを迎える今成。これまで捕手登録だったが、今季は“新天地”の内野手登録に変更された。自己最多115試合に出場した昨シーズンもほとんど三塁を守ったことで勝負の年になる。「初めて三塁を守るわけではないし、1試合1試合、1球1球こなしていく。それも去年と同じことをしていてもいけないから、目標を高く持ちたいです」
今成が掲げたのは「打率3割&ゴールデングラブ賞」だった。さすがに不安視された1年前の三塁守備もシーズン4失策だけで無難にこなした。しつこい打撃はもともと定評があっただけに、あとはレギュラー争いから抜け出すだけの状況だった。
2月22日のオープン戦対
中日(宜野座)でもレフトへ2本、センターに1本のヒットを打ち分けた3安打猛打賞でアピール。実戦6試合で5試合に先発出場した今成は、現時点で開幕スタメンが有力視された。
しかし、24日の試合前練習で右ワキ腹に張りを訴えて早退したことで、たちまち風向きは変わってきた。和田監督も「大事をとった。場所が場所なので、やってしまうと開幕に間に合わなくなる」
昨年9月12日の
広島戦(甲子園)でも同じ右ワキ腹挫傷に見舞われ、ポストシーズンの出場はかなわなかった。三塁のポジションには西岡も加わって新井などとの競争が激化。今成は「今年はやります」と一歩も譲らない構えだ。