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中井大介内野手・選手会長・村田修一への挑戦状

 



 定位置奪取へ壁は厚いが、挑んでいく。中井大介は「もちろん、そこ(レギュラー)を目指している。毎年、それに向けてやっている」と力を込めた。

 巨人の三塁には攻守に存在感が大きい村田がいる。「本当に僕は挑戦者。常に前だけを見て、追いかけていかないといけない」との言葉どおり、キャンプから必死のプレーを続けてきた。2月21日の広島とのオープン戦初戦(那覇)では「六番・三塁」で出場。3回に右前に運び、5回には左翼線に豪快に引っ張った適時二塁打。続く7回には遊撃内野安打と3安打の固め打ちを見せた。実は2回の第1打席では簡単に追い込まれ、空振り三振に終わっていた。「初球を見逃して後手、後手になってしまった。2打席目がしっかり振りにいけた」と即座に修正。「積極的に振りにいっている。カウントが優位で、真っすぐに合わせてしっかり甘い球を捉えられた」と口にした。

「そこでまず目立たないといけない。アピールできる場所」と言うように、一番の魅力は打撃だ。昨秋から取り組んでいることは、基本に立ち返り、センター方向に強く打ち返すこと。「シンプルに。いっぱい考えないで」と言う。そのスタイルを、キャンプを通じて継続し、体に染みこんできた。「いい方向に来ている」と手応えを口にし、実戦で快音を重ねている。

 オープン戦が本格化し、村田が先発する試合も多くなってきた。途中出場が続くが、中井は「1打席、2打席でしっかりインパクトを与えられるようにしたい。スタメンで使ってみよう、と思われるようにしたい」と気持ちを入れ直した。レギュラーを奪取するために、試合で結果を残していく。
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