スキあらば割って入る。ドラフト3位ルーキー
江越大賀がライバルたちを脅かしている。
「結果がすべての世界。ここからしっかり結果を出していきたいです」
3月3日、オープン戦の
ソフトバンク戦(丸亀)では、主戦の先発・大隣からバックスクリーン右に飛び込む2ラン本塁打を放って自信をつけた。
翌4日の同カード(甲子園)でもメジャー帰りの松坂からヒットを放つなど実戦タイプを印象づけた。
勝負強さを見せつけられた和田監督も「日を追うごとに成長している」と目を細める。チームは主力の登場で臨戦態勢を整える時期にきていた。戦力の見極めも終盤にきたところで、結果をしっかりと残したところに価値があった。
沖縄キャンプの2月13日サムスン戦(宜野座)で4安打を放って即戦力であることを証明。外野守備、走塁面で未熟なプレーも目立ったが、若手の長打力は魅力たっぷりだ。
江越のキャンプ期間のパフォーマンスは、在阪スポーツ紙の1面を飾ることも多かった。「将来の目標はトリプルスリー(3割、30本、30盗塁)」という度胸の良さからも新鮮さが伝わってきた。
「結果を残せないなら一からやり直せばいい。何も怖がらず自分のものをアピールし続けたいです」
外野は
マートン、
大和、福留と固定されているように見える。しかし、最近の若手にはない長打力をこのまま発揮していけば、レギュラー陣を刺激するどころか、とって代わる可能性も出てくる。
開幕一軍切符に近づいている新人は「1球で仕留めるのは難しいけど、そこを追求したい」と果敢に挑戦を続ける。