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今江敏晃内野手・新トレーニングで手応え

 



 これほど開幕が待ち遠しかったシーズンはないかもしれない。今季でプロ14年目を迎える今江敏晃は、これまでに経験したことのない手応えを感じている。「すごく楽しみですね。とにかく体の状態がすごくいいんです」。笑顔がコンディションの良さを物語っている。

 昨季終了後、知人の紹介で、ピラティスのスタジオでトレーニングを開始した。巨人の片岡も所属しているといい、「ピラティスのおかげで体に不安がない」と効果を力説した。主に体幹を鍛えることを目的としており、プロ野球選手でも取り入れている選手は多い。「腰に負担がこなくなった。体が軽いし、頭の中のイメージと体の動きが一致するようになった」

 毎年のように腰痛に悩まされてきた今江にとっても、体の軸となる腰回りの体幹を鍛えることが大きなテーマだった。「体の状態はいいので、あとは技術の状態を上げていくだけです」と話すが、調子は右肩上がりだ。3月17日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で日本球界に復帰した松坂から2点適時打を放ち、18日の同カードでは「オープン戦1号」となる左越えソロも放った。「いつも春先は調子が良くないので、今年はスタートダッシュを決めて、チームを勢いづかせたい」

 例年、シーズンが進むにつれて成績も上がってくるが、今年は「後半型」を脱却することを誓う。

 デスパイネはキューバ国内リーグへの参加のために開幕までにチームには合流できない。今江が「開幕四番」の最有力候補だ。「プロ野球選手として中軸を任せてもらうのは光栄。デスパイネの合流まででしょうけど」。その口ぶりには自信がみなぎっている。
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