あっという間の1年目。自分の立場を理解した上で臨む2年目。竜のセットアッパーを任される
又吉克樹が2度目の開幕に照準OKだ。
目まぐるしいルーキーイヤーだった。シーズンでフル回転して、終盤は8回を任された。そして、オフはドミニカ共和国のウインター・リーグに参加。メジャー・クラスの打者と何度も対戦した。持ち味はサイドハンドからの伸びのある速球とスライダー。今季は、内角を有効利用するために
シュートの習得にも着手。投球の幅を広げるために試行錯誤してきた。
沖縄キャンプも順調そのもの。そして、又吉の名前を広げる機会を得た。侍ジャパンメンバーとして3月10、11日に行われた欧州代表戦(東京ドーム)だ。8回1イニングを無失点に抑えた。「とにかくゼロに抑えられてよかった。ゼロでつなげてよかったです」と振り返った。
記念すべき第1球は145キロ真っすぐ。2球目の140キロ速球で三番・
スミスを二飛に仕留めるとエンジン全開だ。続く
マルティネスは142キロ速球でバットをへし折って遊ゴロ。最後は一昨年のWBCオランダ代表のサムス。スライダーでカウントを整えて力勝負に出た。144キロ速球で空振り三振。1イニング無失点、全9球の鮮烈デビューを飾った。
外国人キラーの看板に偽りなしの投球に小久保監督も「又吉が一番光っていた。完璧に力でねじ伏せていましたね。シーズンでの活躍も期待しています」とほめちぎった。
竜の8、9回は長らく浅尾と岩瀬が務めてきた。今季は又吉と福谷。同級生コンビがゲームを締めくくる。