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秋山翔吾外野手・積極性を出して目指すは出塁率4割!

 



 打撃フォーム変更が奏功し、オープン戦から高成績を残し続けている秋山翔吾。15試合を終え、打率.379、安打数25本はリーグトップと、リーグ屈指のリードオフマンとして大活躍中だ。

 好調の要因として自身、そして宮地打撃コーチが真っ先に挙げるのが『積極性』。昨秋に右ヒジ手術をしたことで打撃感覚をリセットできたことが、結果的に非常に大きい。

 新しく形を作るにあたり、「成績を残しているのはどういう人か、研究してみよう」と自分の中で「打っているな」と感じる選手たちの映像を見て、「ファーストストライクから積極的に振れている選手」だと答えを導き出した。その意識を高めたことで、第1打席の早いカウントから確実に振ることができている。ただ、それは二番・栗山の存在も大きいのだと力説する。「栗山さんはいろいろな引き出しがある方。たとえ僕が初球で凡退しても高い出塁率、スキルでクリーンアップにつないでくれるだろうと信頼し切って思い切りやらせていただけているおかげです」

 もう一つ、先頭打者として自らに課しているのが、盗塁20個という数字である。出塁率4割、打率3割を目標に掲げている中、「最低でも20は走れないと、一番にいる意味がない。『足が速い』を特長の一つとしている自分にとって今年、それを示せなければ選手としての成長はもうない」と自らに言い聞かせるように厳しい口調で語る。「今年やらなきゃ、ダメだと思います」。相当の覚悟を持って挑む勝負のシーズン。「僕が栗山さんと同じ出塁率4割になれば、その後に打点王の浅村、そして中村さん、メヒアの両本塁打王。それだけで相手は絶対怖いはず」。実現できれば『優勝』は間違いなく見える。
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