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筒香嘉智外野手・6年目で近づく、初の夢舞台

 



 自身初の夢舞台が6年目を迎えるシーズンで現実のものとなりそうだ。筒香嘉智はオールスターのファン投票の中間発表でセ・リーグ最多の得票を集めた。

「うれしいです。感謝しないといけない」と率直に喜んだ。5月27日現在で打率.331、11本塁打、40打点の好成績をマーク。3部門すべてリーグトップと頼もしい四番打者が首位を走るチームをけん引。26日から始まった交流戦でも単独首位で臨む。首位で交流戦に臨むのはチーム史上初と躍進の立役者となっている。

 21日のヤクルト戦(神宮)で2試合連続本塁打で2年連続の2ケタ本塁打を達成した。22本塁打を放った昨季はチーム69試合目での到達だったが、今季は45試合目で早くも節目に届いた。0対1の4回一死二塁で成瀬の4球目をとらえて強烈な一発。右翼席へ豪快に運ぶ2ランでリーグ最速の10号本塁打を達成した。「ホームランになったことよりも、得点圏にランナーを置いて打てたことがうれしいです」と話した。

 今季は余計なことを考えずシンプルな思考で取り組んでいる。投手に集中し好機では走者をかえすことだけ。打席に立つ姿から風格すら感じさせる。中畑監督は「一振りで変えるのが四番の仕事」と好調ぶりに目を細めた。

 ただここにきて気掛かりなことが起きた。24日の阪神戦(横浜)の1回に、遊ゴロに倒れた際に右太もも裏を痛めて途中交代した。横浜市内の病院で25日に検査を受けて軽度の筋損傷と診断された。今後の試合出場は様子を見て決めるが、故障を抱えて戦うことになる。それでも本人は「ケガをしている場合じゃない。早く戻れるようにしたい」と頼もしく話した。
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