ランディ・メッセンジャーが交流戦で復活した。
西武、
日本ハム、
オリックスの3試合に先発登板して計24イニングを無失点。強いパ・リーグから2勝をマークして雄叫びをあげた。「いつも言っていることだ。できるだけ長いイニングを投げることを心掛けている。交流戦で好投のカギ? 悔しさをバネにしていることだろうね」
5月には不調のため二軍に降格。開幕からウエートオーバーも指摘されていたが、約3週間のファーム生活では、若手に交じって走り込むとともに二軍戦に投げながら汗を流した。
その成果が現れたのが、交流戦初登板になった5月29日の西武戦(西武プリンス)。中村、森ら強力打線の西武を相手に7回無失点で1カ月ぶりの3勝目。本人も手応えを感じるマウンドだった。
6月5日の日本ハム戦(甲子園)では大谷と投げ合った。8回2安打でゼロ封。チームは上本のタイムリーで1対0で逃げ切った。4勝目に「これで乗っていける」とさらに自信を深めた。
メッセンジャーが不調だった時期には真っすぐの球速も140キロ台にとどまった。ボールの軌道も
シュート回転して威力を失った。崩れていた投球フォームを修正したことで本来の150キロの真っすぐを取り戻した。
6月12日のオリックス戦(京セラドーム)では勝ちこそつかなかったが9回を無失点で抑えた。「これからも集中力を切らさずに投げたい」と頼れる右腕は力強かった。交流戦のチームはセ・リーグで唯一の勝ち越し。リーグ戦でも軸になるメッセンジャーは「自分の仕事をしっかりとこなしていく」と巻き返しに貢献する。