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亀井善行外野手・第84代四番も、代役を強調

 



 7月7日のヤクルト戦からプロ入り後初めて四番(読売巨人軍第84代)に座った。ここから8試合連続で四番を任され、前半戦を終えた。亀井善行は伝統ある球団の四番にも「特に意識はしていない。つなぐことしか考えてない」と平常心を貫く。

 過度に四番を意識しないのは、亀井本人に“代役”という思いがあるからだ。「本当の四番は阿部さんだと誰もが思っている」と言う。その阿部が開幕から四番を務めていたが、故障で離脱。その間は坂本が四番として出場を続けた。阿部が戦線に復帰すると、6月28日から6試合で主軸に入ったが、打撃で本来の安定感を発揮することができなかった。そこで、原監督が「一番、成績もいい。総合的に考えた」と亀井をチームの中心に置いた。

 その7日のヤクルト戦では1対4の6回一死一、二塁から右前打で好機を広げた。その後、満塁から長野の走者一掃の三塁打、阿部の犠飛で一気に4点を奪って逆転勝ちを収めた。試合前の練習中に原監督から打順を告げられ「びっくりした」。ただ、試合では、存在感をきっちりと見せた。「いつもそうだが、ランナーをどうとか考えず、自分の打撃をするだけだった」とさらりと言った。指揮官は「やっぱり(四番の)役割を持たせるに値する選手だと思っています」と絶賛した。13日のDeNA戦でも3安打1打点をマークするなど、活躍を見せている。

 後半戦で打順がどうなるかは分からないが、打線を引っ張る一人だということは間違いない。亀井は「個人の状態も上げていかないといけない。ピッチャーに助けられてばかりなので、打線が引っ張っていけたら」と決意を述べた。
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