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安樂智大投手・将来のエースを目指して英才教育

 



 2013年のセンバツで、済美のエースとして7試合722球の熱投を見せて脚光を浴びた安樂智大楽天1年目の今シーズンは将来のエース候補として、英才教育を施されている。

 ここまで一軍での登板はない。二軍では14試合に登板し2勝1敗で防御率3.10(8月4日時点)。7月7日のヤクルト戦では6回無失点に抑える一方で、1日の巨人戦では同じドラフト1位の岡本に一発を浴びるなど4回1/3を投げ6失点。1試合1試合に課題を見つけながら前に進んでいる。

 キャンプこそ一軍スタートだったが、一軍が金武町に移動したタイミングで二軍に合流。「まだまだ体力的にも弱い」(酒井二軍監督)と体作りからやり直した。実戦登板も1イニング限定から始め、徐々に伸ばしていった。

 キャンプで二軍に来た当初「プロ野球見習い」と辛口だった同二軍監督。だが、5回無失点で公式戦初勝利を飾った6月18日のヤクルト戦後「へばってなかったし、躍動感も出てきた。球速もまだまだ出るよ」と成長を認めた。5月14日の日本ハム戦での“プロ初先発”時には最速143キロだった球速も、徐々にアップ。本人も「そろそろ150キロ出ますよ」と言い切るほど、状態は右肩カーブで上がっている。

 6月29日に神宮で行われたNPB選抜と大学日本代表の試合では、先発の大役を務めた。約2万人が集まる“大舞台”で腕を振り「やっぱり大観衆の前で投げるのは気持ちいいですね」と笑った。メンバーに選ばれていたフレッシュオールスターは台風の影響で中止になってしまったものの、今後、満員のファンの前で投げる機会は、いくらでもある。
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