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東京新大学リーグ

 

プロから8連続三振の衝撃!創価大・田中正義が日本一に挑戦


創価大は東京新大学リーグで41度のリーグ優勝を誇るが、全国大会では4強が最高成績。今秋こそは悲願の日本一を狙う[写真=中島奈津子]



 創価大の156キロ右腕・田中正義(3年・創価)は、大学野球ファンの間では、すでに名を知られた存在だった。この夏、その名は「あの8奪三振の田中」として、全国の野球ファンに広まった。

 ユニバーシアード競技大会(7月・韓国)に出場する侍ジャパン大学代表に選ばれ、6月29日のNPB選抜との壮行試合では2番手としてマウンドに上がった。4イニングを投げ、打者12人から7者連続を含む8奪三振。186センチの長身からバランスの取れたフォームで150キロ前後の直球、スライダーフォークなどを投げ込み、プロの若手打者をキリキリ舞いさせた。

 田中は「今後は『あの8三振』がついてまわるでしょうね……。でも、注目されるのはありがたいことだととらえたい」と、手放しでは喜んでいない。その心中を創価大・岸雅司監が代弁する。

「まだまだそんな投手じゃない。騒がれるのは心苦しいんでしょう。プレッシャーもかかるからね」

 今春の東京新大学リーグ戦では主に2戦目の先発を任され、6試合で6勝、防御率0.40をマーク。自身は最優秀投手賞を受賞したが、チームは流通経済大戦の1、3回戦で敗れて勝ち点を落とし、リーグ8連覇を逃した。2戦目に回ったのは、ユニバーシアード競技大会を見すえてのこと。田中の負担を軽くしようという岸監督の親心からだった。それでも、田中は肩を落として言った。

「本当は1、3戦目で投げないといけなかった。それを志願できなかった自信のなさが、優勝を逃す結果になってしまいました」

 リーグ戦後、侍ジャパン大学代表の強化合宿、直前合宿、前述の壮行試合を経て出場したユニバーシアード競技大会では、史上初の金メダル獲得に貢献。ただ、本大会での登板は韓国戦での1イニングのみ。先発予定だった決勝の台湾戦は雨で2時間待たされた末に中止となった(その結果、両チームが優勝)。

「雨で試合を待っているなかで・・・

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