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第46回明治神宮野球大会・大学の部

 

組織を束ねた「徹底力」の結実


亜大は春5位と二部優勝校との入れ替え戦進出の危機もあった。厳しい夏場を越えてたくましくなり、明大、駒大に並ぶ大会最多5度目の神宮大会優勝を飾った[写真=井田新輔]



 1年間苦しんできた4年生が、執念で2年ぶりの頂点をつかみ取った。

 11月18日に行われた第46回明治神宮大会決勝。大会最長の延長14回の末、亜大が早大に2対1で勝利し、明大、駒大と並ぶ大会最多の5度目の優勝を果たした。生田勉監督は試合後のインタビューで「春のリーグ戦で最下位争いをした反省で、4年生がひたむきに取り組んでくれたおかげです」と最上級生をねぎらった。

 今年の4年生は1年春から3年春まで5季続けて東都を制覇し、2年秋には明治神宮大会で日本一を経験した。しかし、昨秋のリーグ戦で4位、今春は5位に沈んだ。主将の北村祥治(4年・星稜)は「いざ自分が上級生になって、無力さが分かった」と当時の心境を明かしている。

 今夏、4年生は北海道・釧路市での合宿に帯同せず、東京・日の出グラウンドに残って練習した。生田監督は4年生全員にこう話したという。

「合宿には3年生以下で行く。チームを作り直すために、理解してくれ。4年生は東京に残ってどれだけ頑張れるか。みんなを信用している」

 今秋、4年生は指揮官の信頼に応えた・・・

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