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楽しい思い出も、苦い思い出もいろいろたくさんある外国人選手

 

 先日、スポーツ紙で懐かしい名前を見つけた。タフィ・ローズがルートインBCリーグ、富山サンダーバーズの野手兼任コーチで現役復帰するというニュースだ。46歳。野球選手として最低限のプレーができるかどうかは別にして、若い選手たちにとっては技術向上へ参考になるものはあるだろう。

 ローズの名前を聞くと、必ず思い出すことがある。そう、弘田澄男コーチとのベンチ内でのもめ事だ。覚えていない人のために、あのとき、監督としてベンチにいた人間から状況を説明しておく。

 2005年4月26日のヤクルト戦(福岡ドーム)。同点の9回、ヤクルト・ラミレスの打球はローズが守っていた左翼方向に飛んだ。ローズはグラブを上げただけで、この打球を一生懸命に追わなかった。巨人は勝ち越し点を許した。そのプレーは「怠慢プレー」と言われても仕方がないものだった。ベンチに帰ると、外野守備を担当していた弘田コーチがローズをとがめた。当然だ。怠慢プレーは絶対に許されないからだ。しかし、弘田コーチの叱責にローズが反撃した。弘田コーチの胸ぐらをつかんでまくし立てた、と当時のスポーツ紙にも書いてある。首脳陣批判は御法度だ。彼は帰りの通路で報道陣に言いたい放題だったようだ。球団を侮辱、コーチを批判したことで、罰金200万円が課せられたのも当然だった。

巨人監督時代、ローズとはいろいろなことがあった[写真=BBM]



 キレやすい性格で・・・

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