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本誌編集長コラム

兼任監督の理想のチーム像

 

 2年前の5月6日ヤクルト戦(神宮)で史上44人目の2000安打を成し遂げた現監督兼選手の中日谷繁元信。42歳2カ月と史上最年長での大記録達成を記念して横浜(現DeNA)でチームメートだった佐伯貴弘(現中日二軍監督)が聞き手を務めるインタビューを本誌で行ったが、その際、「究極の目標は?」という問いに対いて「究極……究極……」と少し思いめぐらしながら、以下のように答えた。

「やっぱり『今日、勝つこと』。その繰り返しかな。勝利のために、自分がどういう働きをしないといけないかをじっくりと考えて実行することが、毎日の目標になるね」

 監督を務めるようになった現在は当然、その思いはさらに強くなっているだろう。インタビューでは「選手って結局、グラウンドに立つと誰も助けてくれない。孤独に打ち勝っていかないとプロでは成功しないし、通用しない」という言葉も発していた。

 今季は4月25日現在、首位を走っている中日。「普段はバラバラだけど、プレーボールとなった瞬間に、パッと戦う集団に様変わりする」。強いチームとはかくあるものだと感じていたようだが、自身の理想像に近付けば、さらにチームは強くなるに違いない。
野球の風

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週刊ベースボール編集長の編集後記。球界の動きや選手に対して編集長が思いをつづる。

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