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岡江昇三郎

アメリカから戻ってきた選手に大金をポ〜ンと出すプロ野球には、どうも違和感がある。チーム強化の“正道”とは思えない

 

 前号が「文句の言い納め」なら、今週号は、新年合併号だから「文句の言い初め」といきましょうか。また、人生幸朗さんみたいになってしまうが「そんな大金、なんで払わないかんのや。責任者出てこい!」と文句を言いたくなるのが、アメリカ帰りの選手たちとの高年俸契約だ。

 松坂大輔投手(ソフトバンク)に3年で12億円。中島裕之内野手(オリックス)に3年で12億円。そして、岡島秀樹投手(DeNA)に6000万円。来年のこの3人の平均年齢は36歳。ウ〜ン。その金があったら、国内トレードで30歳前の選手にポンとはずむとか、若手の給料を底上げするとかで、チームを長期計画で強化する方が“正道”だと思うんだけどなあ。ソフトバンクなんか、それこそ“王道”だと思いますよ。

ソフトバンクに3年12億円で迎えられた松阪。あの剛速球と三振をバッタ、バッタが果たして再現できるのか


 岡島は1年前の出戻りだけど、14年のソフトバンクでの年俸は5500万。自由契約になったのに500万円アップだから、DeNAの高田繁GMはどうしても欲しかったのでしょうねえ(岡島は44試合で4勝31HP、防御率2.11だから、筆者は妥当な額ではあると思う。しかし、来年40歳の投手。中畑清監督、若手にチャンスを与えた方がいいんじゃないの)。

 3人は「余計なお世話だ。営業妨害はやめろ!」と怒るかもしれないが、高田さんと中畑さんの名が出たついでに、この2人から昔聞いた話を紹介しましょう・・・

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プロ野球観戦歴44年のベースボールライター・岡江昇三郎の連載コラム。

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