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スタートダッシュがペナントの行方を決める、は本当なのか?
真の強チームにはあまり関係がなさそう

 

 この号が出るころは、プロ野球が開幕してから2週間たっているが、昔から言われるのが「開幕ダッシュでその年が決まる」。長嶋茂雄巨人監督などは、監督時代、開幕前になると、「ロケットスタートしかありません」を繰り返していたものだった。

 好スタートが切れれば、チームに勢いが出るのは確かだが、この開幕ダッシュというのが、10試合ぐらいを言うのか、20試合ぐらいを言うのか、はたまた1カ月ぐらいのスパンなのか、このへんはアイマイである。それに、同じぐらいの好スタートを切ったチームがほかにもう1球団あれば、「開幕ダッシュに成功!」とは、お互いに言いにくいのではないか。

 で、開幕ダッシュの“ご利益”がどれほどあるものなのか、両リーグの優勝チームを、過去5年間のスタートぶりを振り返ってアレコレ考えてみたい。便宜上、開幕から20試合で線引きする。

2010年=中日11勝9敗、ソフトバンク10勝10敗
2011年=中日8勝11敗1分、ソフトバンク12勝7敗1分
2012年=巨人6勝13敗1分、日本ハム13勝7敗
2013年=巨人14勝4敗2分、楽天=8勝12敗
2014年=巨人12勝8敗、ソフトバンク13勝6敗1分。

 長嶋監督言うところのロケットスタートに成功したのは、まあ、13年の巨人だろう。勝率.778。14年のソフトバンクも勝率.684だから、ジェットスタートぐらいにはなっている。

 面白いのは・・・

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岡江昇三郎のWEEKLY COLUMN

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プロ野球観戦歴44年のベースボールライター・岡江昇三郎の連載コラム。

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