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岡江昇三郎

大学野球のシーズンも中盤。それにつけても、テーブルスコアを載せなくなった朝日、毎日の不見識はどうだろう!高校野球新聞でいいの?

 

 大学野球のシーズンも中盤にさしかかる。筆者の“神宮出初式”は、4月9日(木)の東都大学、中大-専大1回戦、拓大-駒大2回戦。もう雨の影響を受けているから、同情してしまう。東都の場合、基本的に火曜、水曜で日程を消化するのだが、火曜が雨だと、3回戦までやれば、金曜までかかる。土曜はもう東京六大学の試合がある。この週も中大-専大戦がもし3回戦になれば、もうアウト。あらためて日程が組み直される。幸い専大が10日に連勝して次週以降に持ち越しはなくなったが(中大ファンには幸いどころではないだろうが)、まあ、毎度綱渡りの東都の日程だ。

 この2日間の4試合で完封試合が3試合あった。筆者には、「東都に好投手あり!」というよりは、貧打の方が気になったのだが、それでも木曜の試合で完封勝利の専大・大野亨輔投手(延長12回1対0)と拓大・尾松義生投手(2対0)の投球には「お見事!」と言ってやりたい。

 さて、現場で見た筆者はいいのだが、神宮に行けなくて「大野亨と尾松が完封だって? どんな投球だったのだろう」という東都ファンは、当然、翌日の新聞で確認したいだろう。ところが──。

 筆者の家に届けられる朝日新聞には、東都の試合のイニングは載っているがテーブルスコアはないのである。だれが何打数何安打で、先発投手は何回投げて、何安打され、自責点はいくつというのが、ひと目で分かるアレだ。これがなかったら、大野亨と尾松のピッチング内容は、まるで分からない。これは毎日新聞も同じで、わずかに読売新聞がテーブルスコアを載せ続けているだけ。

4月11日の東大1回戦で完封勝利の明大・柳。その好投の内容は、朝日、毎日では分からない


「そんなのスポーツ紙や、スマホ、パソコンで調べればいいじゃないの」という問題ではない。新聞の姿勢が問われる場面なのである・・・

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プロ野球観戦歴44年のベースボールライター・岡江昇三郎の連載コラム。

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