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岡江昇三郎

DeNAはラミレス新監督で勝てなくてもいい。とにかく今の熱いムードを持続しその間に好選手を集めやがて強い人気チームに!

 

ラミレス新監督は「優勝を狙う」と言ったが、それより、今のムードの持続が重要[写真=大泉謙也]


 DeNAの新しい監督にアレックス・ラミレス氏(41歳)が就任した。今シーズンのDeNAは、前半首位で折り返し、最後は最下位という、史上初の珍事。このエレベーター・ペナントレースが、かえってファンの「球場に行かなくては」の心理状態を作り出すことになったのか、入場者は181万3800人と05年に実数発表となってから最多の数字を記録した。

 中畑清前監督が就任した12年からの入場者数の推移を見ると、116万5933人、142万5728人、156万4528人、そして今シーズンと見事な右肩上がり。成績はと言えば、6位、5位、5位、6位なのだから、この入場者数と順位の見事なまでの乖離は何なのだろうと、首をひねってしまう。

 いや、首をひねる方が間違っているというか、頭が古いのだろう。強いチーム=人気があるチームなんていう図式は、とっくに崩れ去っており、そのチームがファンにとって何が魅力であるのかは、やってみないと分からない、これがいまの人気商売なのだ。ミもフタもない話になってしまったが、「カープ女子」なんて集団が突然出現するなど、誰が想像しただろうか。これは新球場、CS、広島の選手構成などいろいろ出現の要因はあるのだが、どれも決め手とは言えない。カープ女子の核になった小さな集団が、雪だるま式に大勢力となっていったのは、それ自身の成長論理に従ったから、としか言い様がないのだが、この論理を説明するのは難しい。とにかくカープ女子には・・・

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プロ野球観戦歴44年のベースボールライター・岡江昇三郎の連載コラム。

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