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Vol.30 茂木栄五郎[早大・内野手]
攻守走に弱点のない好プレーヤー

 

4年春までの通算安打数は78本。明大・高山俊(4年・日大三)の117本、立大・大城滉二(4年・興南)の103本に次ぐ数字であり、今秋の史上32人目の大台到達(100本)も射程圏内だ。今春は5本塁打と長打力もアピールし、スカウトの評価を高めている

 東京六大学野球の今春リーグ戦で5本塁打を放った左のスラッガー。長距離打者というより、打率を残しながら長打も打てる中距離タイプ。2年連続で大学日本代表にも選出されるなど、大舞台での経験を積んでいけば、さらにレベルアップできる選手だ。内野が補強ポイントとなっている球団は特に、秋まで追いかけることになるだろう。



 打撃フォーム(9.0)はタイミングがうまく取れているのが特徴。スクエアに構えて、ステップ幅も広過ぎず、狭過ぎずちょうどいい。インパクトでのリストの強さは素晴らしい。球を強くたたけるし、フォロースルーも大きく取れるので、打球が飛んでいく。体はそんなに大きくないが、軸足にしっかり体重を乗せている。広角に打ち分けられる点もいい。コースに対して逆らわないスイングをするから、変な形で引っかけた内野ゴロなどは少ない。

 選球眼(8.5)は両サイドの見極めはできている。課題を挙げれば、高低の選球。特に低めに落ちる変化球に対してバットが止まるようになれば、もっと上のレベルになる。

 主に三塁を守る内野守備(8.5)はソツなくこなせる。前の打球に対してしっかりとスタートを切れるし、グラブさばきも悪くない。スローイングも安定しており、安心して見ていられる。カットプレーでの送球もぶれることは少ない。欲を言えば・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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