週刊ベースボールONLINE

原樹理

Vol.33 原樹理[東洋大・投手]
地道に実績を上げて一躍上位候補へ

 

主将・エースとしての自覚がはっきり見えた春だった。東都二部で11試合中10試合に登板しチーム全勝ち星の8勝。防御率0.69と文句のない数字である。チームは2位と一部昇格こそ逃したが、上位候補に入っていけるだけのアピールを見せた。

 東洋大姫路高時代から大舞台のマウンド経験が豊富な右腕。今春は東都二部リーグで8勝(1敗)を挙げる大車輪の働きで、精神的にタフになったところを見せた。大学では右ヒジの故障などで満足のいくシーズンがなかなかなかったが、ここに来て、各球団のスカウトの評価は右肩上がりになったのではないか。秋のシーズンまで、目が離せない存在に成長した。

 投球フォーム(8.5)はバランス良く投げられている。左足を上げた際に目線がブレることなく、体重移動もスムーズにできている。大学生では真っすぐと変化球で腕の振りが変わる投手がいるが、同じ腕の振りで投げられている。課題を挙げれば、中盤以降に疲れが出た際に、ステップした左ヒザが割れる点。捕手方向に真っすぐに向かって踏み出すことを、中盤で忘れないようにしてほしい。



 ストレート(8.0)は球速が少し物足りないが・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

プロフェッショナルレポート

プロフェッショナルレポート

元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング