最速144キロ。大台の「150キロ」は先のように思える。しかし、山崎颯一郎の持って生まれた潜在能力から、この一冬を越えて一気に到達しそうな勢いがある。それだけ伸びしろに期待できる逸材だ 夏の甲子園では2年生ながら堂々としたマウンドさばきを見せた大型右腕は、16年春のセンバツでは連覇を狙う。140キロを軽く超える球威、長身を生かした角度のある球筋など、ドラフト上位候補に挙がってもおかしくない素材。まだ体の線が細いが潜在能力に期待する球団は多いだろう。最後の夏まで追い続けたい投手で、どこまで成長するのか楽しみだ。
投球フォーム(8.0)は右ヒジの使い方が柔らかく、腕の振りもいい。ただ、下半身が使い切れていない印象を受ける。踏み出した際の左ヒザが割れることがあり、そこで踏ん張れないからフォームも安定しない。もっと下の力を指先に伝えられるようになってほしい。下半身が安定し、さらに右足の蹴りが出てくれば球速はまだまだ出る。
ストレート(7.5)の最速は144キロと、高校生ではトップクラスの球を投げる。それでも、1球ごとに球速にバラツキがあるので、良い球と悪い球の差がある。プロでやっていくには常時、安定した球を投げることが必要になる。低めへの伸びや切れを求めて普段の練習から取り組んでほしい。
変化球(7.5)は縦のスライダーが一番の武器。カウントも取れるので得意球にしていると思うが、欲を言えば・・・
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