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Vol.11 早川隆久(木更津総合高・投手) キレで勝負する142キロ左腕

 

早川隆久は「勝てる投手」である。1年秋の関東大会で鮮烈的な活躍を見せると、昨春のセンバツでは44年ぶりの初戦突破に貢献。エースとなった同秋は県大会、関東大会を制し2年連続での春切符(1月29日、センバツ選考委員会)が届くのも間もなくだ。



 昨春のセンバツで小気味のいい投球を披露した左腕。今年の高校生は左投手の好素材がそろうのが特徴だが、その中でも上位に位置する選手だ。昨秋は故障(腰痛)の影響もあり本来の投球ができなかったが、一冬を越えてどこまで体が強くなっているか注目したい。出場が有力視される今春のセンバツの結果次第では、スカウト陣の評価が上がるだろう。

 投球フォーム(8.0)は上半身と下半身のバランスがよく、まとまっている。腕の振りも強く、テークバックが小さく、打者から球の出どころが見えにくい点もいい。あえて改善点を挙げるとすれば、軸足となる左足の蹴りが弱いこと。リリース時にもう少し蹴りの力が指先に伝えられれば、球威は上がる。

 ストレート(7.5)の最速は140キロを超えるが、コンスタントに超えてこないので、一定の球速アップは必要だ。そのために下半身を強化してほしい。球の回転はきれいな縦回転なので、もうひと伸びするような軌道を意識してもらいたい。

 変化球(7.5)はスライダーが中心。縦、横の2種類を投げ分けているように、自信を持って腕を振れている。今後は・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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