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Vol.16 吉田侑樹[東海大・投手]
「先発投手」の理想形

 

昨年の大学選手権では13年ぶりの日本一に貢献。大学日本代表として侍ジャパン入りを果たすなど、飛躍の一年となった。「ドラフト候補」として迎える今春、エースとして内容と結果を追い求めていく覚悟だ。
取材・文=佐伯要、写真=川口洋邦

東海大では3年春からエースとやや遅咲きの部類に入る。地道な努力を重ねて今では自信がみなぎっている



日本一&侍ジャパンで頭角を現した昨春


 ドラフト候補と言われる選手のなかには、あるとき急にブレークする選手がいる。だが、本人にとって、それは「急」ではない。その陰には地道な努力を重ねた時期がある。

 東海大のエース右腕・吉田侑樹もその一人だ。頭角を現したのは、昨年春。2年秋までの彼は首都大学リーグ戦で1試合に登板し、アウトを一つ取っただけの投手だった。

 それが、3年春のリーグ戦で開幕投手となると、5勝を挙げてリーグ優勝に貢献し、最優秀投手賞を受賞。全日本選手権でもエースとしてチームを13年ぶりの日本一に導き、最優秀投手に輝いた。さらに、大学日本代表に選出され、第27回ハーレムベースボールウィーク(オランダ)に出場。予選リーグのアメリカ戦では、先発して8回一死まで無安打に抑える快投を見せた。吉田は昨年春の活躍を、こう振り返る。

「思っていた以上にうまく行き過ぎた。自分でもびっくりしています」

 187センチの長身から、最速147キロの直球を投げ込む。スライダー、フォークのほか、大きな縦のカーブで緩急を使えるのが強みだ。あるプロのスカウトは、吉田についてこんな評価をしている。

「長身で腕が長く、しなりの効いたフォームから伸びのある直球を投げる。あの大きなカーブは・・・

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