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190センチの長身がそれ以上に大きく見える程の存在感だ。今季ドラフト4位でDeNAに入団した三上朋也は、現在チームのクローザーとして欠かせない戦力となっている。指揮官からも「これほど安心して見られる抑えはいない」と絶賛される右腕だが、新人らしく、必死にプロの世界に挑んでいる。
取材・構成=佐野知香 写真=高塩隆、長尾亜紀、BBM

クローザーでも特別な気負いはなし

──プロ初出場は開幕戦となる3月28日のヤクルト戦(神宮)。1対9と大差をつけられた3回から、2番手としてマウンドに上がりました。

三上 開幕カードの3試合のどこかで登板機会があるかなと思っていたのですが、開幕戦でいきなりでしたね。しかも、ロングリリーフでの起用ということで負け展開の試合で投げるということは分かっていたんですけど、「こんな点差が離れた試合でくるか!」という感じでした。ただ、もう点差うんぬんではなく自分のピッチングをしようという気持ちになれたので、緊張もせずに思い切り投げられました。

──3回を1安打4奪三振、無失点に抑えて自信をつかんだのでは。

三上 そういったものはなくて、ただプロの雰囲気に早く慣れたい気持ちがあったので、その面では意味のある登板でしたね。

──2試合目の4月2日の巨人戦(横浜)は、6回途中無死走者なしからやはり2番手で登板し、四球、四球、死球で満塁としながらも無失点に抑えました。

三上 あの試合は結果ゼロで抑えましたけど、手応えもあまりなかったし、モヤモヤしたものが残りました。

▲4月2日の巨人戦[横浜]では3四死球で満塁のピンチをつくるも無失点で切り抜けこの表情[写真=大泉謙也]



──ピンチを切り抜けたことで、手応えがあったのかと思っていました。

三上 技術的な「これ」というものが出せれば納得できるものがあったのかもしれないですけど、コントロールできずボール先行で苦しかったので。抑えてホッとはしましたけど、納得はあんまりできなかったですね。

──では、一軍でやっていける手応えをつかんだのはいつからですか。

三上 手応えは・・・

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