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やはり“持っている”のだろう。ドラフト制度以降初となる新人オープン戦首位打者。チーム64年ぶりとなる新人開幕四番など、華々しく話題を振りまいたロッテ井上晴哉。不振のため5月2日に二軍行きを命じられたものの、日々着々と腕を磨き、フレッシュオールスターの舞台でMVPのスポットライトを奪い取った。後半戦もこの規格外のルーキーからは目が離せそうにない。
取材・構成=吉見淳司 写真=毛受亮介

成果を出せたMVP


▲MVPが発表され、笑顔で表彰式へ。周囲の視線を集めてしまう魅力の持ち主だ(写真=湯浅芳昭)



──フレッシュオールスターMVPおめでとうございます。おかげさまでタイムリーなインタビューとなりました。

井上 ありがとうございます(笑)。

──偶然なのですが、先週号のこの企画ではMVPを争った西武山川穂高選手に登場してもらいました。

井上 お、本当ですか。僕、山川をめっちゃ応援してるんですよ。

──フレッシュオールスターで同じチームとなり、どのように感じましたか。

井上 持っているものを出せているな、と思いますね。社会人がメーンの代表チームにも1人だけ大学生で入ってきたり、ズバ抜けたものは持っていたので。試合では彼が四番で僕が五番で……。

──結果では負けられなかった。

井上 いや、でも確かに力はありますからね。ただ、ライバル心はあります。フレッシュオールスターの前にも1人3分の打席練習があったんですけど、ちょっと時間が余ってしまい、「山川、打つか」と僕と山川のホームラン競争が始まったんです。

──勝敗はいかがでしたか。

井上 ドローでした。だから「じゃあ、試合で決着だな」と言って・・・

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