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岡田彰布コラム

侍ジャパンの名誉を享受し、主力という位置を考えながら、絶対に故障は避けてほしいな

 

キャンプ中の監督は「接待係」も兼ねる


 沖縄から一旦、自宅に戻ったときだった。評論家として所属している新聞社から連絡が入った。「和田豊監督が体調を崩し、練習を休みました」というものだった。

 そりゃ心配したわ。監督がキャンプ期間中に休む……というのは、そうはない話や。相当悪いのか、と新聞社からの続報を待った結果、血圧が上がり、体調がすぐれなかったことのようだった。幸い、休みは1日だけで、その後はすぐに元気に復帰した。要するに大事をとっての処置だったようだが、まずはひと安心。よかったよ。

 1カ月近くに及ぶキャンプは、いろいろなことが起きる。首脳陣が最も心配するのが選手の故障、ケガである。ただ、それを恐れていては練習にならない。そのバランスが難しいのだが、体調管理に気を使う期間……には変わらない。監督もそうだ。やはり体調を整えて、日々を送らないと、いい仕事ができない。オレは阪神の監督5年間、公式戦はもちろん、キャンプも1日も休まなかった。特にキャンプは、監督業とは別の役割が多く待っている。1カ月の間、キャンプ地で過ごすのだが、その間、数多くのOBの訪問を受け、評論家との接触、球団関係者との会合、お世話になっている方々との宴席とか、監督はいわば「接待係」も兼ねるわけ。ラクなように思われるが、これらは結構、神経を使うし、しんどいものなんよ。

 オレはキャンプの主役は「コーチ」と考えている・・・

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岡田彰布のそらそうよ

岡田彰布のそらそうよ

選手・監督してプロ野球で大きな輝きを放った岡田彰布の連載コラム。岡田節がプロ野球界に炸裂。

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