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岡田彰布コラム

投打に実力がついたチームになったよ。今後のDeNAの注目ポイントが中畑采配にある!と見る

 

誕生日がオレと一日違いの筒香、中畑監督の期待に応えてスゴイ


 選手名鑑を取り出して、調べてみた。DeNAの外野手のページ。筒香嘉智、1991年11月26日生まれと記されていた。おおっ、オレと誕生日が1日違いやないか(オレは11月25日生まれ)と思いながら計算したら、まだ23歳や。今年でプロ6年目か。その筒香がチームを引っ張っている。

 若いキャプテン、若き四番打者。彼がドッカリと四番に座っているだけで、打線全体が落ち着く。ホンマ、雰囲気を持った四番よ。筒香を四番に据えた中畑清監督も立派やし、それに応えている筒香もスゴイ。オレはDeNA躍進の最大の原動力は、ここやと思う。四番がしっかりしたチーム、打線はなかなか崩れない。それを証明する彼の働きやで。

 今年のセ・リーグで最もホットな話題。それはDeNAの首位快走や。シーズンに入る前、予想はBクラスやった。年々、力はつけているが、Aクラスに入るだけの決め手がない。オレはそう判断していたのだが、いざ開幕してからの安定した戦いぶりには驚かされる。何より若いチームや。勝つたびに勢いが増し、「オレらもできるぜ」といった自信が日々、膨らんでいく。それを感じさせてくれる選手の動き……。もうかつての横浜、数年前までのDeNAの姿はない。

 どうしてもオレは阪神サイドから見てしまうのだけど、オレの現役時代から、阪神は大洋、横浜、DeNAというチームにはめっぽう強かった。負ける気がしなかったな。特にオレが監督だった2004年から08年まで。常に優勝争いをしたけど、貯金の多くはこのチームから稼がせてもらった。スポーツ新聞には「横浜銀行」といった表現があるように、ここと戦えば、貯金がドンドン増えた。あるシーズンでは、あまりに一方的な対戦成績で、横浜の選手が甲子園の三塁ベンチで、敗戦後、立ち上がれずに号泣していたシーンまであった。それほど優劣がはっきりしていたんよ。

 ところが今季、DeNAは大きく様変わりした。それを引き出したのは中畑監督やろな。まず・・・

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岡田彰布のそらそうよ

岡田彰布のそらそうよ

選手・監督してプロ野球で大きな輝きを放った岡田彰布の連載コラム。岡田節がプロ野球界に炸裂。

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