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セイバーメトリクスを超える思い

 

 プロ野球の開幕とともにこの連載が本格的に始まりました。2015年のパ・リーグの順位予想はオフに補強した影響でしょうか、評論家諸氏のご意見を拝聴するとオリックス・バファローズは高評価のようですね。

 別の見解も存在します。オリックスはアメリカで生まれたセイバーメトリクス(SM)を近年導入し、統計学的な見地からの分析を参考にしています。SMは今季も昨季優勝したソフトバンクが一枚抜けており、1位と予想しました。オリックスは西武といい勝負で2位か3位、やや落ちるところに日本ハム、そしてロッテ楽天が続くとしています。楽観視はしていませんでしたが、SMの分析を踏まえても覇権を握ることがいかに難しいか、あらためて気を引き締めました。

 SMによるとオリックスはソフトバンクに対し、レギュラークラスがほぼ互角で、控え選手では劣っています。西武には投手力で上回っているものの、攻撃力では後塵を拝しています。中でも控えはリーグで5番目という結果。仮にレギュラー陣が全員リタイアすれば、5位の可能性があるということです。球団フロントとしてもシーズンを通じ、チーム力の底上げを肝に銘じておかないといけません・・・

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セトヤマ雑記帳

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オリックスの球団本部長の要職を務める瀬戸山隆三がチーム運営について語る連載コラム。

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