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悲観することなく必死に戦う

 

 オリックス・バファローズは開幕から厳しい戦いが続いています。今のところはファンの皆様に寄せられていた高い期待に応えることができずにいます。

 ここまでを振り返ると、その期待がチームの重圧となり、本来の力を発揮できずにいるところがあると思います。昨年のオフには大型補強があっただけに、キャンプから注目されました。開幕前、評論家の方々からはソフトバンクと並んで優勝候補に推す声が多く聞かれました。しかし、そういった雰囲気が逆に長年低迷し、昨季初めて優勝争いをした選手がほとんどのチームに、重くのしかかっていったように感じます。

 とは言ってもチームがベストの状態であれば、それをはね返す力はあったと思います。開幕前後に、これだけ主力に故障者が出たことは非常に痛かったですね。

 特に強みだったリリーフ陣に集中しました。比嘉幹貴投手、岸田護投手、そして抑えの平野佳寿投手……。いわゆる「勝利の方程式」を担うメンバーの多くが不在となりました。野手でもトニ・ブランコエステバン・ヘルマン両内野手が離脱し、カバーすべき攻撃力が落ちました。前回書いたようにセイバーメトリクスでは主力が故障でいなくなれば、厳しい結果になるとの分析が出ていました。当然あり得ることと認識していましたが・・・

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セトヤマ雑記帳

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オリックスの球団本部長の要職を務める瀬戸山隆三がチーム運営について語る連載コラム。

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