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ペナントの佳境で生きる、違う引き出しを得た経験

 

 浮上の兆しが出てきました。オリックス・バファローズは4月16日から22日にかけて5連勝をマークしました。

 16日の試合前のことでした。前日のソフトバンク戦(京セラドーム)では失策を連発し、4対7で6連敗を喫しています。急きょ監督、コーチとのミーティングを開き、私なりの言葉で奮起を求めました。

 その後、場所を京セラドームの外野に移し、試合前練習に入る前に選手やスタッフに対しても話をする機会がありました。6月までには故障者がほとんど復帰していることを念頭に借金を完済しようと呼び掛けた上で、こう伝えました。

「これだけ負けていてもチームには不協和音がない。絶対にはい上がっていける!」

 ダイエー(現ソフトバンク)、ロッテと球界で長い間、フロントとして働いてきましたが、シーズン中、チームにこのようなアプローチをするのは初めてのことでした。

 キャンプなどではあいさつすることもあります。そのときは選手たちから手応えを感じることはほとんどありません。しかし・・・

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セトヤマ雑記帳

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オリックスの球団本部長の要職を務める瀬戸山隆三がチーム運営について語る連載コラム。

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